パニック状態に陥り、不安が最高潮に達したとき、いつも聴く曲がある。それは私を絶望感から救い、脳をリセットさせてくれる。THE OTARUSの「Omohupa」という曲だ。歌詞の内容は関係ない。すべてうまくいくさ、というような癒しのメッセージが繰り返されるわけでも、今の状況は恵まれている、もっと悲惨なことになってた可能性だってある、と気づかせてくれる詞が歌われているわけでもない。というか、むしろ逆だ。「Omohupa」が私の心を落ち着かせてくれるのは、歌詞がまるっきりわからないからこそなのだ。
この曲が何語で歌われているかも不明だ。何年も考えた結果、おそらくヨルバ語なのではないか、との結論に今は落ち着いている。「Omohupa」を聴くと、私は言葉で考えるのをやめる。知らない言語にどっぷり浸かり、歌詞の内容を理解する手がかりもない状態で、私の心は静まる。その静けさは、3分半の曲の長さぶん続く。曲が終わると、私の肩に入っていた力は抜け、胸のつかえが消えている。そして私は、自分を取り戻す。
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